統率者(EDH)の追加ルールやデッキ構築ルールは
前回の記事(http://malp0crowcluewaf.diarynote.jp/201305262238117300/)で紹介したが、
ではどのようにデッキを構築していけば良いのか?

答えは簡単だ、好きなデッキを組め。
…ではつまらないので、しっかり解説していこう。

■.1 統率者(ジェネラル)を決めよう!
■.2 コンセプトを決めよう!
■.3 選んだジェネラル・コンセプトに合ったカードを探してみよう!
■.4 デッキを構築してみよう!
■.5 実際に対戦してみよう!



■.1 統率者(ジェネラル)を決めよう!
 まずはデッキの根幹となる、ジェネラルを決める。
ジェネラルはライブラリーに混ぜられない限り、除去されてもマナさえあれば何度でも唱えられる。
そんな特徴があるため、戦略上で重要な役割を担うことになる。
例えば同色の《希望の天使アヴァシン》と《熟練の戦術家、オドリック》では、
大抵は全く違うデッキになる。

 選び方は人それぞれ。
評判が良いものを選ぶ人、コンセプトから選ぶ人、
好きな色から選ぶ人、ストーリーから選ぶ人、
たまたま目に入ったカードから選ぶ人、など。

 例えば私が初めて作ったEDHのデッキは《点火するものデアリガズ》だが、
これを選んだ理由は、
・本来UBRのクローシスが作りたかったが、青関連の多色土地が足りなかったので妥協した
・デアリガズのストーリー設定が恰好良かった
・緑関連のデッキだとマナ基盤が安定しやすそうだった
・打点が高いから40点のライフをすぐにもぎとれそうだった
というのから。


■.2 コンセプトを決めよう!
 デッキのコンセプト、いわゆる勝ち筋を決める
(ジェネラルからではなく、こちらから決める人もいるだろう)。
とにかくビートしたい、部族デッキに仕上げたい、
相手のやることを妨害しまくりたい、無限コンボを決めたい、
ストーリーを再現してみたい、女性が映ったカードばかりで作りたい、など。

 ジェネラルは基本何度でもキャストできるので、
ジェネラルを活用できるコンセプトにしておきたい所。
例えば《イマーラ・タンドリス》の場合はトークンデッキ、とかね。

 私の初EDHの時は、
・6マナ6/6飛行の《デアリガズ》は重たいからフィニッシャーにしたい
・《デアリガズ》は特に他のカードとのシナジーを形成しない
・=コントロール気味にして、後は自分の好きなカードで構成しただけにしよう
って感じで作った。
強さは度外視。卓を囲んだ人間が全員楽しければ良いんです。


■.3 選んだジェネラル・コンセプトに合ったカードを探してみよう!
 ジェネラルとコンボ出来るカード、コンセプトと合致するカードを探す。
《火想者ニヴ=ミゼット》は《好奇心》のようなカードとコンボできるし、
《イマーラ・タンドリス》ならトークンを出すカードとシナジーを形成する。
WHISPER CARD DATABASE(http://whisper.wisdom-guild.net/)を活用しよう。

 検索エンジンで『EDH (ジェネラルのカード名)』と入力すれば、
大抵は誰かのデッキのレシピが出てくるだろうから、それを参考にするのも良いだろう。

 また、コンセプト外であっても、単体で役立つカードや相手の妨害用のカード、
どんなデッキにも入りうる便利なカードも入れておくとベター。
MTG統率者戦Wiki(http://www22.atwiki.jp/mtgedh/)に『よく使用されるカード一覧』という項目があるので、
それらをチェックしておくと良いだろう。大抵便利なんで。
ただ、高いカードとかは無理に買わなくても良いだろう。
EDHに必須のカードなんて存在はしない。

 私の初EDHの時は、デッキの構成をコントロールにすると決めていたので、
除去などの妨害を主に積んでいた。全体除去とか楽しいし、アド取れるし。


■.4 デッキを構築してみよう!
 積みたいカードを考えていたら、気付いたら100枚を超えていたなんてのはざら。
土地のことを考えたら、大体60枚強ほどしか入れられないので、
絶対に入れたいカード、入れなくても良いかなと思うカードなどと選別して搭載していこう。

 土地の枚数について。
60枚デッキの平均土地枚数は24なので、すなわち土地の比率は40%。
それを参考にすると100枚デッキは40枚くらい入れたいが、
《印鑑》や《魔力の櫃》のようなマナ加速カードがあるのなら少し減らしても良いだろう。
ただ、《迷える探求者、梓》などの例外もある。臨機応変に。

 私も初めてデッキを作ったときは、積みたいカードが200枚くらいになってしまったっけなあ。


■.5 実際に対戦してみよう!
 対戦してみないとわからないこともあるので、作った後は対戦して調整しよう。
役立たなかったカード、デッキに欲しいカード、対策したいカードなど、
色々なものが見えてきます。調整を繰り返して良いデッキに仕上げていこう。



 【番外、テクニックについて】
▼サーチは早め早めに行おう
 EDHはハイランダー構築なので、サーチ作業が多めになりがち。
なので、サーチは相手のターン中に行うなどで、時間を短縮しましょう。
「《Demonic Tutor》で何か探してターンエンド。ターン進めてて良いですよ」とかね。

 ルールが緩いところだと、対戦相手のサーチ後カットをしないところもあったり。
間違ってもイカサマはしないように。


▼相手のターンの時間を有効に活用しよう
 多人数戦なので、自分のターンが来るまでの時間は長くなりがち。
ただそれは対戦相手にとっても一緒なので、早くターンを回すために、
相手のターン中に自分のターンでやることを考えておきましょう。

 ドローのことを考えず、手札と盤面を見て最善の動きを想定。
相手のターンから変わった状況、ドローしたカードという情報を加味して、
その動きを実際に行う。サクサク進めましょう。

 対戦相手の動きが遅いなら少しは注意してもいいけれど、
卓の雰囲気が悪くならない程度にほどほどに。


▼プレイヤーとのコミュニケーションを武器にしよう
 多人数戦の華でもある、コミュニケーションについて。
「その攻撃クリーチャー討ち取りたいんで、ブロックしてくれ!《巨大化》使うから!」
「《神の怒り》使って君のピンチを救ってあげるから、後でドロー呪文を私に使ってよね」
というのから、
「5ターンくらい攻撃しないから、《真実の解体者、コジレック》出して良い?」
「私のジェネラルばかり除去しやがって、お前の妨害ばかりしてやる」
など、色々な交渉のやり方があります。

 交渉次第で、あらゆるものが敵にも味方にもなります。活用しましょう。
何も考えずにぶっぱばかりしていたら、1対3になってフルボッコにされたりするので。

コメント

中の人
2013年6月18日19:03

分かりやすい説明ありがとうございます。
今まで食わず嫌いでした。
興味出てきました☆


リンクさせてください。

Malph
2013年6月18日21:46

3ターン目に無限コンボを決めるようなガチ環境なところ、
全員がビートダウンを狙うビート環境ところ、
好きなことをしまくるだけのカオス環境なところ、
色々なEDHの卓があります。

まずはデッキを作って参加してみて、EDHを楽しんでみてください。
他のフォーマットでは味わえない楽しみがEDHにはあります。

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